中学受験で成績を伸ばす質問の仕方|「わからない」を学力に変える5つのコツ

中学受験で成績を伸ばす質問の仕方|「わからない」を学力に変える5つのコツ

中学受験で成績を伸ばす質問の仕方|「わからない」を学力に変える5つのコツ

「解説を読んでもわからない」

「先生に質問したけれど、家に帰るとまた解けない」

中学受験の勉強では、このようなことがよくあります。

原因の一つは、質問の内容が整理されていないことです。「全部わかりません」と伝えるだけでは、自分がどこでつまずいているのかを確認できません。

良い質問とは、難しい言葉を使うことではありません。自分が理解できている部分と、できていない部分を分けて伝えることです。

質問の仕方を身につけると、先生から答えを教えてもらうだけの勉強から、自分で考えて理解する勉強へ変わっていきます。

目次

  1. 中学受験で質問することが大切な理由
  2. 質問しても成績が伸びない原因
  3. 成績につながる質問の仕方5選
  4. 算数の質問をするときの具体例
  5. 保護者が質問を手伝うときの注意点
  6. 質問した後に必ずしてほしいこと
  7. まとめ

中学受験で質問することが大切な理由

中学受験では、学年が上がるほど一人では解決しにくい問題が増えてきます。

特に算数では、解説に書かれていない途中の考え方が重要です。式だけを見ても、「なぜこの式を立てるのか」がわからないことがあります。

そのようなときに質問すると、理解できていない部分を先生に補ってもらえます。

ただし、質問の目的は答えを知ることではありません。次に似た問題が出たとき、自分の力で解けるようになることが目的です。

質問しても成績が伸びない原因

質問をたくさんしているのに成績が伸びない場合は、質問の仕方と、その後の復習を見直す必要があります。

よくある原因は次の通りです。

質問の状態起こりやすい問題
問題をほとんど考えずに質問する自分で試行錯誤する力が育たない
「全部わからない」と質問する本当につまずいた箇所が見つからない
答えだけを聞く似た問題に対応できない
説明を聞くだけで終わるわかったつもりになりやすい
質問した問題を解き直さない解き方が定着しない

質問する前に、短い時間でも自分で考えることが大切です。

一方で、長時間考え続ければよいわけでもありません。全く方針が浮かばない問題に30分かけるより、10分ほど考えてから質問した方が効率的です。

成績につながる質問の仕方5選

1.わかるところまで手を動かす

質問する前に、問題文から読み取れる情報を書き出します。

算数であれば、図を描いたり、条件を整理したり、わかる数字を書き込んだりします。

途中まででも手を動かしておくと、先生はどこまで理解できているかを判断しやすくなります。

何も書いていない状態で質問するより、途中式や図を見せた方が的確な説明を受けられます。

2.わからなくなった場所を指で示す

「この問題がわかりません」では、質問の範囲が広すぎます。

次のように、わからない場所を具体的に伝えましょう。

  • この式を立てる理由がわかりません
  • ここまではわかりますが、その次がわかりません
  • なぜこの二つの比が等しくなるのですか
  • 解説の3行目から4行目への変化がわかりません
  • この図のどこに補助線を引けばよいですか

質問の範囲を狭くすると、自分の弱点も見つけやすくなります。

3.自分の考えを先に伝える

良い質問には、自分の考えが含まれています。

「私はこう考えましたが、どこが間違っていますか」と聞けば、先生は考え方のずれを修正できます。

たとえ考え方が間違っていても問題ありません。間違いを見つけることも学習の一部です。

むしろ、自分の考えを言葉にすることで、本人が説明している途中に間違いに気づくこともあります。

4.答えではなく考え方を聞く

「答えは何ですか」と聞けば、その場では問題が終わります。しかし、学力にはつながりにくい質問です。

次のように考え方を質問しましょう。

  • 最初に何に注目すればよいですか
  • どの単元の考え方を使いますか
  • なぜこの解き方を選ぶのですか
  • 別の解き方はありますか
  • 次に似た問題が出たら、何を見分ければよいですか

解法の手順だけでなく、解き方を選んだ理由まで理解すると応用が利くようになります。

5.自分の言葉で説明し直す

先生の説明を聞いた後は、「つまり、こういうことですか」と自分の言葉で説明してみます。

説明できなければ、まだ十分に理解できていません。

授業中に理解できたように見えても、自分で説明しようとすると言葉に詰まることがあります。その部分こそ、もう一度質問すべきところです。

算数の質問をするときの具体例

たとえば、速さの問題が解けなかったとします。

あまり効果的ではない質問は、次のようなものです。

この問題が全部わかりません。解き方を教えてください。

これでは、問題文の意味がわからないのか、図に表せないのか、式を立てられないのかが伝わりません。

次のように質問すると、理解が深まりやすくなります。

兄と弟が進んだ時間までは求められました。ただ、二人が進んだ距離の合計が全体の道のりになる理由がわかりません。

ここまで整理できれば、先生は必要な部分に絞って説明できます。

質問を作ること自体が、問題の条件を整理する練習になります。

保護者が質問を手伝うときの注意点

質問するのが苦手な子に対して、保護者が質問内容を整理してあげるのは悪いことではありません。

ただし、保護者がすべて代わりに説明してしまうと、本人の質問する力が育ちません。

子どもに次のように聞いてみてください。

  • どこまではわかったの?
  • 最初に何をしようと思った?
  • どの行からわからなくなった?
  • 先生に何を聞けば、先に進めそう?
  • 説明を聞いたら、何をできるようになりたい?

質問の答えを考えさせることで、子どもの頭の中が整理されます。

「こんなこともわからないの」と言うのは避けたいところです。質問することを恥ずかしいと感じるようになると、わからない問題を放置しやすくなります。

質問した後に必ずしてほしいこと

質問は、説明を聞いた時点では終わっていません。

先生に教えてもらった直後に、何も見ずにもう一度解いてみましょう。

理解できた問題と、自力で解ける問題は違います。説明を聞けば理解できても、一人になると手が止まることは珍しくありません。

質問後は、次の順番で復習すると効果的です。

  1. 先生の説明を聞く
  2. 自分の言葉で考え方を説明する
  3. 何も見ずに同じ問題を解く
  4. 数日後にもう一度解く
  5. 類題を解いて定着を確かめる

同じ問題だけを覚えるのではなく、類題まで解けるようになれば質問した内容が身についたと判断できます。

まとめ

中学受験で成績を伸ばすには、わからない問題を放置しないことが大切です。ただし、すぐに答えを聞くだけでは考える力が育ちません。

質問する前に手を動かし、自分が理解できているところと、わからないところを分けましょう。

成績につながる質問のポイントは次の5つです。

  • わかるところまで手を動かす
  • わからなくなった場所を具体的に示す
  • 自分の考えを先に伝える
  • 答えではなく考え方を聞く
  • 説明を自分の言葉で言い直す

質問する力は、算数だけでなく、すべての学習に役立ちます。

「わからない」と気づくことは、恥ずかしいことではありません。理解できていない部分を正確に見つけられた時点で、学習は一歩前に進んでいます。

よくある質問

子どもが恥ずかしがって先生に質問できません。どうすればよいですか?

最初は質問したい場所に印をつけ、授業後にノートを見せるだけでも構いません。「解説のこの部分がわかりません」と短く伝える練習から始めましょう。オンライン個別指導など、質問しやすい環境を利用する方法もあります。

わからない問題は何分考えてから質問すればよいですか?

問題の難易度にもよりますが、全く方針が浮かばない場合は5〜10分程度が一つの目安です。ただし、その間に問題文を読み直し、図や条件を書き出しておきましょう。何もせずに時間だけを使う必要はありません。

質問が多すぎるのはよくありませんか?

質問の数よりも内容が重要です。自分で考えずにすぐ質問する状態は見直す必要がありますが、考えた跡を見せながら質問できているなら問題ありません。質問した後に自力で解き直すことも忘れないようにしましょう。

関連記事

算数の学習でお悩みの方へ

理数館では、中学受験を中心としたオンライン個別指導を行っています。

「算数が苦手」「勉強方法がわからない」「志望校対策をしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

理数館編集部では、中学受験の算数・理科を中心に、受験勉強の進め方、家庭学習、過去問対策、入試問題の分析など、受験生と保護者の方に役立つ情報を発信しています。

記事の作成にはAIツールを活用する場合がありますが、理数館の指導経験や知見に基づいて内容を確認・編集したうえで公開しています。

コメント

コメントする