中学受験で成績が伸びない7つの原因|勉強法を立て直す具体策

中学受験で成績が伸びない7つの原因|勉強法を立て直す具体策

「毎日勉強しているのに、成績が上がらない」

「宿題は終わらせているのに、テストになると解けない」

中学受験では、このような伸び悩みがよく起こります。本人の努力が足りないとは限りません。むしろ、真面目に勉強している子ほど、やり方に問題があっても同じ学習を続けてしまうことがあります。

成績を上げるために必要なのは、ただ勉強時間を増やすことではありません。どの段階でつまずいているのかを見つけ、勉強のやり方を修正することです。

16年以上にわたって小学生から高校生まで指導してきましたが、成績が伸び始めるきっかけは大きな変化とは限りません。教材の難易度を下げる、解き直しの方法を変える、途中式を丁寧に書くといった小さな改善が、成績を大きく変えることがあります。

目次

  1. 中学受験で成績が伸びないときに確認したいこと
  2. 成績が伸びない7つの原因
  3. 成績を立て直すための進め方
  4. 保護者ができること
  5. まとめ
  6. よくある質問

中学受験で成績が伸びないときに確認したいこと

成績が伸びないと、「もっと勉強させなければいけない」と考えがちです。しかし、勉強量を増やす前に、現在の学習状況を確認する必要があります。

同じ不正解でも、原因はそれぞれ異なります。

不正解の状態考えられる原因必要な対応
解き方を思いつかない基本事項や典型問題の理解不足基礎教材に戻る
解き方はわかるが途中で止まる練習量不足同じ種類の問題を解く
家では解けるがテストでは解けない時間配分や再現力の不足時間を測って練習する
計算や条件の読み違いが多い解き方や書き方が不安定途中式と見直し方法を決める
一度できても忘れてしまう復習の間隔に問題がある数日後にもう一度解く

点数だけを見ても、改善策はわかりません。答案やノートを見て、正解に至るまでのどこで止まっているのかを確認することが大切です。

中学受験で成績が伸びない7つの原因

1.理解しないまま先へ進んでいる

中学受験のカリキュラムは進度が速く、一つの単元を十分に理解しないまま次へ進むことがあります。

特に算数では、以前に学んだ内容が新しい単元の土台になります。割合を理解していなければ比で苦労し、比がわからなければ速さや図形でもつまずきます。

授業を受けたことと、理解したことは同じではありません。宿題を終わらせても、自分で解き方を説明できなければ、まだ理解が不十分な可能性があります。

理解できているかを確認するには、次のことを子供に聞いてみます。

  • なぜこの式を使うのか
  • 最初に何を求めるのか
  • 別の数字でも同じように解けるか
  • 図や式が何を表しているのか

説明できない場合は、先へ進むより基本に戻った方が、結果的に早く成績が上がります。

2.現在の実力より難しい問題を解いている

難しい問題に挑戦すれば、成績が上がるとは限りません。

基本問題で間違いが多い状態で応用問題を解いても、解説を読んで終わるだけになりがちです。自力で考える時間が減り、解き方も身につきません。

目安として、10問中7~8問程度を自力で解ける教材が、普段の学習には適しています。半分以上解けない場合は、教材の難易度を一段階下げてもよいでしょう。

中学受験では難問を解けることより、標準的な問題を確実に得点することが重要です。基礎に戻ることは後退ではありません。成績を立て直すための準備です。

3.間違えた問題の答えを写して終わっている

解き直しで解説や答えを写すだけでは、できるようになったとはいえません。

大切なのは、間違えた理由を特定し、何も見ずにもう一度解ける状態にすることです。

間違いは、次のように分類できます。

  • 知識を覚えていなかった
  • 問題文の条件を読み落とした
  • 解き方を思いつかなかった
  • 途中で計算を間違えた
  • 時間が足りなかった

原因が違えば、必要な練習も変わります。

解説を読んだ直後は、わかった気持ちになりやすいものです。その場で解けても、本当に身についたとは限りません。翌日や数日後に、何も見ずにもう一度解くことが重要です。

4.復習する時期が決まっていない

一度理解した内容でも、時間がたてば忘れます。これは能力の問題ではありません。

ところが、宿題に追われていると、新しい単元ばかり学習し、以前の内容を復習する時間がなくなります。その結果、テスト前に広い範囲をやり直すことになり、十分な復習ができません。

復習は、次のように分けると続けやすくなります。

  • 授業当日:解き方を確認する
  • 翌日:何も見ずに解き直す
  • 1週間後:もう一度解けるか確かめる
  • テスト前:間違えた問題だけ確認する

すべての問題を何度も解く必要はありません。間違えた問題や、たまたま正解した問題を優先します。

5.勉強時間だけを目標にしている

「今日は3時間勉強した」という記録だけでは、学習の成果は判断できません。

机に向かっていても、集中できていなかったり、答えを写していたりすれば、実力はつきにくいでしょう。

勉強時間ではなく、学習内容を目標にすることをおすすめします。

例えば、次のように決めます。

  • 割合の基本問題を10問解く
  • 間違えた問題を3問解き直す
  • 理科の用語を20個確認する
  • 国語の文章題を1題解いて根拠を確認する

やることが明確になると、集中しやすくなります。学習量も把握できるため、計画の修正もしやすくなります。

6.テストの点数だけを見ている

点数は大切ですが、点数だけでは今後の学習方針を決められません。

同じ60点でも、基本問題を落としている場合と、基本問題をすべて取り、難問を落としている場合では意味が異なります。

テスト後は、次の順番で答案を確認します。

  1. 正答率の高い問題で間違えていないか
  2. 習った内容を使えているか
  3. 計算や読み違いがなかったか
  4. 時間があれば解けた問題はどれか
  5. 現在の実力では解けなくてもよい問題はどれか

すべての間違いを同じように扱う必要はありません。次のテストで取るべき問題を決め、そこを優先して復習します。

7.学習計画が子供に合っていない

塾の宿題をすべて終わらせることが、その子にとって最善とは限りません。

得意分野の問題を大量に解く一方で、苦手分野が放置されていることもあります。難問に時間を使いすぎて、基本問題の復習ができていないケースも少なくありません。

学習計画は、塾の予定ではなく、子供の理解度を基準に調整する必要があります。

優先順位は次のように考えます。

  1. 基本事項の理解
  2. 授業で扱った重要問題の復習
  3. 苦手分野の補強
  4. 標準問題の反復
  5. 余裕があれば応用問題

全部やろうとすると、どれも中途半端になります。今の課題を一つか二つに絞った方が、変化を確認しやすくなります。

中学受験の成績を立て直すための進め方

成績が伸び悩んでいるときは、次の手順で学習を見直します。

第1段階:直近の答案とノートを確認する

模試や塾のテストを2~3回分並べ、間違いに共通点がないかを探します。

単元だけでなく、途中式、問題文の読み方、時間配分にも注目します。算数の点数が低くても、原因が計算力ではなく、条件の整理不足ということもあります。

第2段階:改善する課題を一つに絞る

一度に多くのことを直そうとすると、子供は何に注意すればよいかわからなくなります。

まずは次のような具体的な課題を一つ選びます。

  • 図形問題では必ず図を描く
  • 計算問題は途中式を省略しない
  • 間違えた問題を翌日に解き直す
  • 問題文の条件に線を引く
  • 大問ごとに使う時間を決める

一つの行動が定着してから、次の課題へ進みます。

第3段階:2~4週間続けて変化を見る

勉強法を変えても、翌日に偏差値が上がるわけではありません。

まずは、解ける問題が増えたか、途中式が整ったか、同じ間違いが減ったかを確認します。点数より先に、学習の過程に変化が表れます。

過程が改善すれば、結果は少し遅れてついてきます。

成績が伸びないときに保護者ができること

保護者がすべきことは、勉強をすべて教えることではありません。子供が落ち着いて学習できる環境を整え、改善点を一緒に探すことです。

「どうしてこんな問題を間違えたの」と責めても、原因はわかりません。

代わりに、次のように聞いてみます。

  • どこまではわかったのか
  • どこでわからなくなったのか
  • 次に同じ問題が出たら何に気をつけるか
  • 今週は何をできるようにするか

問いかけ方を変えると、子供は自分の学習を振り返りやすくなります。

ただし、親子で感情的になってしまう場合は、無理に家庭で解決しようとしない方がよいでしょう。塾の先生や個別指導の講師など、第三者に答案を見てもらう方法もあります。

まとめ

中学受験で成績が伸びないときは、努力不足と決めつける必要はありません。

主な原因は次の7つです。

  • 理解しないまま先へ進んでいる
  • 実力より難しい問題を解いている
  • 答えを写すだけの解き直しになっている
  • 復習する時期が決まっていない
  • 勉強時間だけを目標にしている
  • テストの点数だけを見ている
  • 学習計画が子供に合っていない

成績を立て直すには、現在の実力と学習過程を正確に見ることが出発点になります。

教材や勉強時間を増やす前に、答案やノートを確認し、どの段階でつまずいているかを探しましょう。改善点を一つに絞って続ければ、勉強の質は少しずつ変わっていきます。

理数館では、算数・数学・理科を中心に、一人ひとりの答案や途中式を確認しながら指導しています。勉強しているのに成果につながらない場合は、学習方法を見直すことで変化が生まれる可能性があります。

よくある質問

中学受験の成績はどのくらいで上がりますか?

現在の理解度や苦手分野によって異なります。勉強法を修正すると、まず途中式や正答率などの学習過程が変わります。偏差値に表れるまでには、2~3か月程度かかることもあります。

成績が伸びないときは塾を変えるべきですか?

すぐに転塾する必要はありません。まずは教材の難易度、宿題の量、復習方法が子供に合っているかを確認します。相談しても具体的な改善策が示されない場合は、転塾や個別指導の利用を検討してもよいでしょう。

苦手科目は毎日勉強した方がよいですか?

短い時間でも、できるだけ頻繁に触れる方が効果的です。ただし、難しい問題を毎日解く必要はありません。基本問題や以前間違えた問題を15~30分程度復習するところから始めましょう。

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この記事を書いた人

理数館編集部では、中学受験の算数・理科を中心に、受験勉強の進め方、家庭学習、過去問対策、入試問題の分析など、受験生と保護者の方に役立つ情報を発信しています。

記事の作成にはAIツールを活用する場合がありますが、理数館の指導経験や知見に基づいて内容を確認・編集したうえで公開しています。

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