説明文の要旨がつかめないときは、文章を最初から最後まで同じ重さで読んでいることが少なくありません。各段落の役割を見分け、筆者の主張と具体例を分けて読む方法を解説します。
要旨は全部のまとめではない
要旨とは、文章中の情報を均等に短くすることではありません。筆者が最も伝えたい中心的な主張を、必要な理由や条件とともにまとめたものです。具体例や細かな説明をすべて入れると、かえって中心がぼやけます。
まず「この文章は何について、何を伝えたいのか」を一文で言えるか確認しましょう。細部よりも、文章全体を貫く問いと答えを探すことが出発点です。
段落ごとに役割を付ける
説明文を読むときは、「問題提起」「具体例」「理由」「反対意見」「筆者の主張」「まとめ」など、段落の役割を短い言葉で付けてみましょう。役割が分かると、どの段落を要旨に残し、どこを削ってよいか判断しやすくなります。
段落の横に一言だけメモを付ける練習をすると、長い文章でも構造を見失いにくくなります。
接続語で論理の流れを追う
「しかし」「つまり」「たとえば」「したがって」などの接続語は、前後の関係を示します。「しかし」の後には筆者が重視する内容が置かれやすく、「つまり」の後には言い換えや要約が来ることが多いため、要旨を探す手がかりになります。
ただし、接続語だけで答えを決めるのではなく、前後の内容がどのようにつながっているかまで確認しましょう。
具体例と主張を区別する
例が長い文章ほど、その具体例が印象に残り、要旨だと思い込みやすくなります。具体例を読んだら、「この例を使って筆者は何を説明したいのか」と問い直しましょう。
具体例を一段抽象化して、筆者の言いたいことへ戻す練習をすると、要旨問題だけでなく記述問題にもつながります。
要旨を本文全体と照合する
選択肢や自分の要約ができたら、本文の結論部分だけでなく、冒頭の問題提起ともつながっているか確認します。文章全体の問いに答えている要約なら、要旨としてまとまりやすくなります。
「一部の段落だけには合うが、文章全体には合わない」選択肢を外す視点も重要です。最後は必ず本文全体へ戻って検証しましょう。
まとめ
説明文の要旨をつかむには、文章を同じ重さで読むのではなく、段落ごとの役割を見分けることが大切です。問題提起、具体例、理由、主張、まとめを整理し、具体例から一段抽象化して筆者の中心的な主張を探しましょう。
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